眠れない物語のペイジ

私立恵比寿中学の諸々を徒然なるままにつづるブログ

リアル頑張ってる途中neo、音声で買うか?映像で買うか?

 

 

「リアル頑張ってる途中neo」が音声コンテンツだけでなく、映像コンテンツもリリースするというニューノーマルな試みを打ち出して、3度目の放送が終わった。さて、どうでしょう。皆さんはどのような購入プランをたてましたか?

 

(参考までに)

 

僕個人の話で言えば、今のところ「音声」をメインに購入して、「映像」も投げ銭と答え合わせの気持ちで購入している。

 

音声版

・フル尺

・早めに聞ける

・音だけ

 

映像版

・短縮尺

・音声版から数日間が空く

・映像あり

 

その特徴を並べてみても、やはり音声版の方がなんとなくメリットが大きくなるように設定されている気がする。(いずれも第2回以降のもの)。メインは音声版で、映像版はあくまでおまけという感じだろうか。

 

そもそもやはりラジオは「音だけ」の文化だから、当たり前と言えば当たり前だ。例えばこの間の真山と美怜ちゃんの放送回、「肘掻くな急に」という真山の声を聴いて、美怜ちゃんがボケーっと肘を掻いている様子を勝手に想像して、なんだかおかしくて笑っちゃう。どんな体勢で、どのくらい気が抜けていただろうか。その想像の余地があって、それを個人的な幅で楽しむことができるのがラジオの面白さだと思う。耳から入る言葉が線描で、その中に塗っていく色は各々の自由みたいな、そんな感じ。

 

逆に例えばもしそこに映像しかなくて「肘を掻く美怜ちゃん」の正解が一つに定まるしかなかったら、やっぱりそれはそれで確かに面白いんだけど、各々の想像だけがくれた個人的な面白さは失くなってしまう気がする。「多数の個人」に向けているラジオが提供してくれる、各々の頭の中だけでちょっとずつ個人的に面白くできるその想像の幅が僕は大好きだ。

 

なんだか映像を否定しているような文になってきている気もする…。いやそんなことは当然なくて、映像は映像で面白くて強い。ただやっぱり強いから、映像で答えを見る前に、自分の答えを音声だけで想像する面白さ、その可能性を大切にしたいなということだ。リンゴは赤いと知る前に、黄色く塗れる可能性もあったんじゃないかと。

 

だから僕は音声と映像の両方を買うこと、そして音声→映像の順で楽しむことをオススメしたい。あくまで個人的に、だけれども。

 

しかし、その「答え合わせ」だけのために音声よりも高いお金を出して改めて映像を買うメリットが正直小さい気もしなくない。実際、例えば「私立恵比寿中学放送部」では歌声喫茶の映像を毎週無料で見ることができるし(それはあくまでたった数分ではあるが)、じゃあ答え合わせ以外の部分を「投げ銭」なんて割りきれない人もいるだろう。

 

だから最後に、答え合わせ以外で「映像版を買うこと」の僕が考えるメリットについて書いておきたい。

 

それは「裏側の『プロ』を感じられること」である。実は、僕はこれが大好きだ。

 

以前「Creepy Nutsオールナイトニッポン0」放送中のブースの外に突然フリーアナウンサーの宇垣美里が来たことがあった。その時、足早に帰ろうとする宇垣さんをR指定が「ちょっとラッパーなんで宇垣美里で韻踏んで歌にしたろかなって」と急に呼び止めて、どんな韻を繰り出すかと思ったら「宇垣美里」と「歌にしたろ」でもう既に韻を踏んでいて、ブースの中は大いに沸いたのである。

 

この出来事を字で読んで、どう思っただろうか。「R指定すごすぎ!」なんて思うだろう。音声だけで聞いていてもきっとそうだ。

しかし、映像で見ていた僕は、作家の福田さんが流れの中でカンペをさっと書いてR指定に韻を踏むことを指示→それにR指定が一瞬で応えて即興で韻を踏んだという裏の事実を確認することができた。すごすぎる。作家さんはただ笑っているだけだと思っていたら、その場の流れを支配していたのである。そうした阿吽の連携の様子や裏のスピード感というのは、決して音だけでは知ることができなかったものだ。映像を通して、初めて伝わった「裏」である。

 

また、「星野源オールナイトニッポン」が何度か行っているYouTube配信もよく見るが、CM中にゲストが呼び込まれ談笑する様子や、作家が笑いながらさっとメールを選別して渡しに行く様子など、いくつもの『プロ』の現場を覗くことができる。

 

こうした「ラジオ現場の映像化」は近年では多く、このような裏の様子を知りたいという潜在的な需要に応えているのではないかと僕は考えている。

 

「リアル頑張ってる途中neo」でも、シングル中の挨拶、カンペをさっと読む姿、メンバーの目配せだけで伝わる呼吸など、裏のプロの様子を感じられるシーンがたくさんある。エンタメがいくつもの連携や実力で成り立っていることを知るのも、それはそれで楽しいことであると僕は思う。

 

さて、音声の面白さ、映像の面白さについて書いてきた。それはやっぱりそれぞれに特有のもので、どちらか一方で補完出来るようなものではない気がする。だから一度で二度美味しい放送を提供してくれる「リアル頑張ってる途中neo」のニューノーマルさには、特別な嬉しさがあるのである。今は少し映像の需要が弱いが(あくまでアンケートを見ると、であるが)、この記事を読んで一度でも軽率に買ってみたら面白いかもしれない。うまい棒を21本我慢して、ぜひ買ってみて欲しい。

 

まぁそんなこと言わずとも「ゲームのコーナー」が始まったら映像に対する需要も自然に増えますね、きっと。