眠れない物語のペイジ

私立恵比寿中学の諸々を徒然なるままにつづるブログ

勝手に神ちゅーんず 8話ラストより

 

神ちゅーんず8話の撮影中、こんな攻防があったとかなかったとか…

 

十倉「(壊れたギターに気づく)えっ…」

女「あたしのギター!」

男「何してくれてんだよ…」

十倉「違うんです…あの…すいません!(逃げようとする)」

男「おいてめぇ!」

???「ちょっと待った!」

十倉「そ、その声は!笠原さん…じゃない!えっ誰!!??」

マチ子「ここは私に任せて!」

十倉「…えっ…は?マチ子??」

マチ子「大丈夫!ギターが壊れる前まで時間を戻せばいいんだよ!!」

十倉「は?えっ?いやちょっと一旦待って」

マチ子「いい?まずはこの賽銭箱を持って!」

十倉「いや、だからうん。無理無理。一回ストップストップ」

マチ子「時の神っていう人がいるんだけど…」

十倉「うんストップ」

マチ子「その人をね…」

十倉「ストップ!」

マチ子「私がもうそこに呼んでおいたから!」

十倉「ストーーップ!!!!!」

マチ子「………はい?」

十倉「うん。うん。ちょっともう、カメラ止めて?ちょマチ子、一回こっち来ようか?」

マチ子「そっち?」

十倉「キャリーバッグも置いて。うん、そこで気をつけ」

マチ子「は、はい…」

十倉「えーと、……なんで?」

マチ子「え?なんで…というのは?」

十倉「いやあなたあれでしょ?また来てマチ子の」

マチ子「そうですね、恋はもうたくさんよ の」

十倉「そうだよね?…えっ局は?」

マチ子「局…?は、一応テレ玉…」

十倉「だよね?えっここは?」

マチ子「ここはえっと、テレ朝…ですね」

十倉「だよね!えっなに?じゃあ、なんで??」

マチ子「えっ…」

十倉「いやなんで勝手に局の垣根越えちゃってんの??」

マチ子「えっと…いやぁ、なんでと言われましてもなんというか…」

十倉「許可とってんの?」

マチ子「いやぁ…まぁ…」

十倉「なに?」

マチ子「いやなんかその、『何でも金で解決するなってクレームがきたんで』って監督が…」

十倉「監督が?」

マチ子「監督が」

十倉「っていうか笠原は?笠原遥は??」

マチ子「いや違うんすよ!私だって知らないんすよ!楽屋戻ったらマチ子の衣装置いてあって、反対したんですけど「いけるっしょ!」とか言われて!!」

十倉「じゃああれだ。全部まるまる100%脚本家と監督のせいってこと?」

マチ子「いやぁ…」

十倉「自分は全く悪くありませんってか!」

マチ子「全くというわけじゃ…」

十倉「だよね!!!めちゃめちゃノリノリでやってたもんね!!!!」

マチ子「あぁすいません…!!!」

 

カシャッ!/

 

十倉「なに?シャッター…音??」

???「全部聞いてたよ…」

マチ子「そ、その声は!テイラー…!!」

十倉「は??」

永莉「さっすがマチ子ちゃん!これは良いお膳立てを貰ったよ!」

マチ子「どどどどどういうこと!?」

永莉「主演女優による共演者へのパワハラ、このスキャンダルの決定的瞬間をばらまけば、このドラマを牛耳るのも、タイトルを永莉ちゅーんずに変えるのも思いのままだよ!!」

マチ子「この子が一番まずい!」

十倉「ちょっと!なに撮ってんの?っていうかパワハラじゃないから!スマホ渡して!渡してよ!!」

永莉「渡さないよ!だってこの画像は私がドラマを牛耳るための…うわあぁあぁあ!!!!!!!!!」

マチ子「なに!!??」

永莉「何か!何か後ろの方に長い髪の女が映ってる!!!!」

マチ子「長い髪の女?」

永莉「これっ!これ!!」

マチ子「あぁ…そういえばこのライブハウスには、昔ライブを見る前に死んでしまった女子高生の霊がいるって噂を聞いたことある…なぁ…」

永莉「えっ!じゃあこれは??」

マチ子「その霊…だね」

永莉「うわあぁあ!!!!!いやだぁああ!!!!!!!(スマホを置いて走って逃げる)」

 

マチ子「…行きましたね」

十倉「ねぇなんなのその…霊って」

時の神「あの~」

十倉「うわっ!!!!!」

時の神「あたし霊じゃないんですけど」

十倉「誰!急に!!」

マチ子「この人は時の神!ほら『呼んでおいた』って言ったでしょ?」

十倉「あぁ…そういえば」

時の神「だいぶ序盤で呼ばれて、ずっと隅で待たされて、最終的に霊扱いされるってあんまりじゃないですか」

マチ子「ごめんごめん!いいところに居たから」

十倉「えっどゆこと…?」

マチ子「いやぁ、なんかさっきの画像にちょうど不気味な感じで映ってたんで、霊ってことでテイラーを追い払うために利用させていただきました!」

十倉「じゃあ、その、霊は?」

マチ子「いるわけないじゃないですか!そんな噂もありません。」

十倉「なんだよ…」

時の神「っていうかどうせ時間戻すならさっさとやって帰りたいんですよね。いいですか?私、終電あるし」

マチ子「あっでも…」

十倉「なに?私…?」

マチ子「ほら…その…」

十倉「あぁ…もういいよ別に。監督の意向なら、全部従う。」

マチ子「ホントに!!!」

十倉「うん。それがプロだから。そのかわり、とちったら承知しないからね」

マチ子「ありがとうございます!!!」

時の神「じゃあ、やっちゃっていいすか?」

マチ子「どうぞ!」

十倉「じゃあ、お願い。カメラ回して」

 

カメラが回る

 

時の神「いきますよ~!!!えぇい!!!!!!!!!!!!!!!!!」